葛西臨海公園の歴史と春夏秋冬の風景
葛西臨海公園は東京都が管理する江戸川区の南端にある公園です。1972年からはじまった葛西沖開発事業(1972年~2004年)による葛西沖が埋め立てられたことによって1989年(平成元)6月1日に開園した自然保護のための公園です。1989年(平成元)10月に葛西臨海水族園が開園、12月には江戸川区立の「ホテルシーサイド江戸川」が公園内に開業しました。さらに、5年後の1994年(平成6)には「鳥類園」が開園しました。葛西臨海水族園は年間の入場者数が140万人を超える規模で、これは日本に150以上ある水族館のなかでもトップ10に入ります。また、公園の来園者数は年間400万人といわれています。
2020年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会においては、カヌー・スラローム競技が葛西臨海公園で行われます。
葛西臨海公園は東京都公園協会が管理を行っています。
>>東京都公園協会葛西臨海公園ウェブサイトで葛西臨海公園の基本情報を見る(外部サイト)
葛西臨海公園の歴史 葛西沖の埋め立て計画
昭和30年代に、葛西沖の埋め立て計画は策定されました。埋め立てによって、下水処理場、湾岸道路、環状七号線、国鉄京葉線の整備などが予定されたのです。しかし、葛西沖の漁業補償や埋め立ての利権の問題とともに、東京で唯一の自然海岸であった葛西沖の三枚洲の保存や野鳥保護といった環境保護をめぐる問題が各種団体から提起され、解決すべき問題が複雑化していきました。
葛西沖の埋め立て問題が複雑化するなかで、首都圏整備委員会、経済企画庁、通産省、運輸省、環境庁など様々な関係機関が協議を重ね、当初の葛西沖の開発計画は全面的に見直されることになりました。東京都は1972年(昭和47)に葛西臨海公園・葛西海浜公園を都市計画公園として計画を決定しました。同年8月24日に「葛西沖土地区画整理事業」に着手し、葛西沖の埋め立てを開始しました。
参考文献 『江戸川区政50年史』(2001)
1965年(昭和40)~1968年(昭和43)の地図
下の赤い線は葛西海岸堤防です。
1975年(昭和50)~1978年(昭和53)の江戸川区の地図
1975年の地図では、1972年に始まった葛西沖の埋め立てがすすんでいることがわかります。葛西臨海公園・海浜公園を除く葛西海岸堤防の南側がほぼ埋め立てられています。
1983年(昭和59)~1987年(昭和63)の江戸川区の地図
1983年の地図では、現在のJR京葉線の南側の埋め立てがすすみ、葛西臨海公園部分ができつつあることがわかります。
1992年(平成4)~1995年(平成7)の江戸川区の地図
1992年には、葛西臨海公園・海浜公園が完成しています。葛西海岸堤防の南側も住宅がみられます。
上記4つの地図は、この地図は、時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)により作成しました。
菜の花 春
ポピー 春
下の写真は、葛西臨海公園内にある観覧車南側のポピーの花畑。写真中央に見える水色の屋根は江戸川区が運営する「ホテルシーサイド江戸川」です。
ヤグルマギク 春
桜 春
夏の風景
バーベキュー広場
>>>バーベキュー広場の予約方法を見る(オンライン予約可能)(外部リンク)
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葛西渚橋
葛西臨海公園と葛西海浜公園を結ぶ橋(長さ約152m、幅8.7m)
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ホテルシーサイド江戸川
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汐風の広場
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秋の風景
秋の桜並木
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冬の風景
水仙(2017年1月撮影)
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クリスタルビューからの眺め(2017年1月撮影)
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芦ケ池につながる小川
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桜並木(2017年1月撮影)
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鳥の観察場
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葛西臨海公園の東端から浦安市方面をのぞむ(2017年1月撮影)
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JR京葉線の鉄橋(2017年1月撮影)
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