葛西海浜公園の海岸風景
ラムサール条約湿地である葛西海浜公園の風景です。2021年9月30日で解除された緊急事態宣言後の初の週末でした。この日は前日の台風が関東から抜け、朝から暖かい陽が射し、昼過ぎには30度近くまで上がりました。緊急事態宣言後ということもあり、海岸にも人出が多く見られました。
葛西海浜公園 ラムサール条約湿地に登録《東京都初》【2018年10月】
2018年10月、東京都立葛西海浜公園がラムサール条約湿地に登録されました。今回の登録により日本の条約湿地は52か所(2018年時点)になりました。2016年から日本野鳥の会を中心に関係団体、江戸川区、東京都が登録に向けて活動をしてきました。東京都では初の登録湿地です。
葛西海浜公園は、葛西臨海公園の南側に広がる海浜公園。東京湾の9割の干潟が埋めたてられるなかで、天然の干潟(「三枚洲」)を残そうとした「海上公園」構想が初めて実現した場所であり、生き物の宝庫として残った貴重な場所でもあります。
>>>「葛西海浜公園の歴史と風景 「海上公園」構想が実現した場所」を見る
>>>「日本野鳥の会 東京」を見る(外部リンク)
ラムサール条約とは
ラムサール条約の正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」である。その目的は、国際的な協力によって、湿地の“保全”と“賢明な利用(注)”を進めていくこととされてる。生物多様性保全に関する地球規模の条約では先駆的なものとなっている。
※「賢明な利用」とは、湿地の生態系を維持しながら、そこから得られる恵みを持続的に活用すること(環境省ホームページ)。
地球環境保全にかかわる条約には、ラムサール条約をはじめ、京都議定書、ワシントン条約、生物多様性条約など数多くある。
葛西海浜公園 東なぎさ
葛西海浜公園の東なぎさは野鳥等保護区域であり立入禁止になっています。下の写真は葛西海浜公園の東なぎさに設置されている「野鳥等保護区域立入禁止」の看板です。
ラムサール条約の登録面積・登録範囲
ラムサール条約登録湿地の範囲:約367ヘクタール(東なぎさおよび海上公園区域)
西なぎさから、南方面を撮影。潮が大きく引くときには数キロ先まで干潟が見られるということです。
葛西海浜公園・葛西臨海公園の歴史
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葛西海浜公園 西なぎさ
西なぎさから北方面を撮影。正面奥には、葛西臨海水族園が見えます。右側に見えるのが東なぎさ。
葛西海浜公園ラムサール条約湿地登録 報告イベント(2018年11月24日)の様子
当日は、東京都知事や江戸川区長も参加してイベントが開催されました。