新中川の風景【360度写真による空間アーカイブ】
360度撮影可能なカメラを活用して江戸川区の風景を撮影しました。読み込みに時間がかかる場合があります。
新中川の風景
昔、中川の上流、いわゆる古利根川の流域には埼玉県の農業地帯がひらけていました。そして、その中川の沿岸に足立区・葛飾区・江戸川区が発展してきました。しかし、ひとたび大雨に降られると洪水が発生し沿岸地帯は大きな被害をうけてきたのです。大正から昭和5年(1930)にかけて、荒川放水路と中川放水路の開削が行われましたが、そのあとも洪水被害は後を絶ちませんでした。
新中川放水路の開削
そこで、中川・綾瀬川・芝川の総合改修増補計画が立てられ、中川に昭和6年(1931)に掘削された中川放水路(現中川)とは別の新しい放水路をつくることになりました。昭和16年(1941)から用地買収、工事がはじまりましたが、太平洋戦争が激しくなった昭和19年(1944)末に一時中断しました。昭和22年(1947)9月のカスリン台風が利根川水系全域にわたり大きな被害を及ぼしたことから、この放水路の必要性があらためて認識され、昭和24年(1949)に工事が再開されました。
昭和38年(1963)3月16日、今井水門の工事が竣工し、新中川放水路(現新中川)の工事が完了しました(延長8,884メートル、幅員123メートル)。
明和橋からみた新中川
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