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江戸川区 『災害時動物救護マニュアル』

ペットの災害対策『災害時動物救護マニュアル』(江戸川区版)

江戸川区では、ペットの災害対策として『災害時動物救護マニュアル』を作成・公開している。このマニュアルは、1.災害が発生したときの行動2.日頃からの備え3.大地震に直面したときの対応に分けて、それぞれの場合の飼い主の責任と注意事項の説明である。江戸川区公式ホームページにはPDFファイルとして掲載されているので、少々読みづらいがスマホでも読むことができる。

この記事では、一読できるように内容を要約して掲載した。あくまでも要約であるので、このマニュアルの詳細については、江戸川区公式ホームページ「ペットの災害対策」を参照されたい。

災害時動物救護マニュアル

1.災害が発生したときの行動

  • 災害時には、ペットをキャリーバッグに入れて同行避難が原則。ペットは飼い主がいなければ生きていけない。

2.日頃の備え

ペット用防災用品

  • ペットフード、水(最低3日分、できれば5日分以上)
  • キャリーバッグ、ケージなど運搬具
  • トイレ用品(ペットシーツや猫砂、フン取り袋、新聞紙、ウエットティッシュなど)
  • 首輪(胴輪)、リード、ハーネス等の繋留具、迷子札(犬の場合は鑑札と注射済票)
  • 食器(水・フード用)
  • 常備薬、療法食、救急用品
  • 健康記録やペット手帳(鑑札やマイクロチップ番号を控えたもの、ワクチン接種や既往症の記録)
  • ペットの写真
  • ペットの愛用品(オモチャや敷物など)
  • その他にも用意しておいた方がよいものとして、タオル類、ポリ袋、ガムテープなど

身元表示

  • ペットを離れてしまったときに備え、迷子札をつけておく。マイクロチップは半永久的な個体識別。
マイクロチップによる個体識別について
  • 埋め込み費用:数千円~1万円(動物の種類や動物病院によって異なる)
  • マイクロチップ番号登録料:千円。
  • 埋込み部位:犬、ねこの場合は背側頚部
  • 埋込み適齢:犬は生後2週齢、ねこは生後4週齢から埋込み可詳細については、日本獣医師会のページほかを参照されたい

健康管理

  • ノミやダニの予防をする。
  • 各種ワクチンを接種する。
  • 犬は年に1回、狂犬病予防注射を受ける。
  • 定期的にシャンプーをし、体を清潔に保つ

しつけ

  • 避難所でのトラブルを避けるために、基本的なしつけをしておく。避難所ではペットにもストレスがかかる。
  • 家族以外の人や動物にふれあう社会化トレーニングが大切。

3.大災害に直面したとき

避難所での生活

飼い主グループを立ち上げて、飼い主同士で協力して動物を管理する。具体的に以下のような運営が予定されている。グループから責任者を選定し、責任者以外は、以下の3つの班に分かれて作業を分担する。

  • 飼育場所の設営・管理班
  • 避難動物の管理・世話班
  • 飼い主不明動物の保護班

 迷子のペット

飼い主不明のペットは以下の場所に保護されている可能性がある。

  1. 近くの避難所(時間が経過すると以下の2、3に移送される)
  2. 動物救護本部(災害時に設置される)
  3. 東京都動物愛護相談センター
  4. 最寄りの動物病院、民家、動物愛護団体

江戸川区の保健所で失踪情報を受け付け、各施設の保護情報と照合、飼い主へ連絡してれる。

災害時の失踪連絡は「江戸川区生活衛生課 動物管理係」へ

詳しくは、江戸川区公式ホームページ「ペットの災害対策」を参照されたい。

環境省のペットの災害対策

環境省ホームページ「動物の愛護と適切な管理」で「ペットの災害対策」

東日本大震災熊本地震での被災ペットの対応報告が掲載されている。被災したペットのために多くの方々が尽力していることが読み取れる。

災害時動物救護マニュアルを読んでおこう

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