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篠崎ビオトープ~東京めだかとビオトープ

篠崎ビオトープ【江戸川百景92】

篠崎ビオトープは、江戸川河川敷を管轄する国交省河川事務所と地元ボランティアの方達の手により作られた江戸川河川敷にある自然空間である。場所は、篠崎ビオトープは江戸川ラグビー場の南側。(江戸川区公式ホームページ

ビオトープとはドイツ語のビオ(生物)とトープ(場所)を合わせた言葉であり、生物が自然のサイクルで生きていける場所を人工的に作る事をいう。環境省ホームぺージには、「ビオトープ」とはいろいろな生き物が相互に関係をもって生きていける空間とある。草地、川、林、森など昔から生き物が多くいた場所である。ビオトープを回復させるということは、その地域にもともといた生き物を守り育てるということである。

東京めだかとビオトープ

環境省(当時の環境庁)は1999年にメダカを絶滅危惧2類に選定した。葛西臨海水族園をはじめとする都立動物園・水族園は、2006年から、都内のメダカの生息調査を行い、東京生まれ、東京育ちで、ほかの地域のメダカの血が混じっていないメダカを「東京めだか」(※)と名付けて保全活動に取り組んでいる。都立動物園・水族園は、都内33ヶ所を調査し、そのうち24ヶ所でメダカの生息を確認したそうだが、「東京めだか」と考えられるメダカの野生生息地を発見することはできなかったということである。

※メダカの仲間はアジアに分布する淡水魚であり、かつて国内のメダカは1種と考えられたが、1980年代の遺伝子調査で、北日本集団と南日本集団に大別されると分かったそうだ。また、2012年には網目模様や雄の背びれの違いなどに基づき、北日本集団などは「キタノメダカ」、南日本集団は「ミナミメダカ」の標準和名がついた。「東京めだか」は、ミナミメダカのうちの「東京生まれ、東京育ち」ということである。

最近は、べランダで作ることができるメダカのビオトープが人気。

自然生態系を壊す例

環境省ホームページには、自然生態系を壊す例として以下の3つが例が挙げられている。

  • 川にコイを放流する
    ニシキゴイなどの飼育ゴイは人間が改良した品種であり、野生の生き物ではい。川に放しても、その川の自然生態系が豊かにはならない。野生の魚のエサを食べてしまう可能性もある。
  • 野草をぬいてコスモスだけにする
    コスモスはメキシコ原産の園芸種。
  • ほかの地域にすんでいたホタルを放す
    ホタルは、地域により大きさや光り方が異なる。関西のゲンジボタルは2秒に1回、関東のゲンジボタルは4秒に1回光る。見た目が同じでも同じ性質のホタルとは限らない。

そのほか、環境省ホームページには、問題になっている移入種(※)として、ブラックバス、アメリカザリガニ、ウシガエル、アライグマ、セイタカアワダチソウなどが掲載されている。
※移入種とは、外国や国内でもほかの地域からやってきた生き物である。

篠崎ビオトープ

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