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江戸川区の歴史

江戸時代に新田をひらいた田島家の屋敷と金魚葉椿(きんぎょはつばき) 一之江名主屋敷

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江戸時代に新田をひらいた田島家の屋敷と金魚葉椿(きんぎょはつばき) 一之江名主屋敷

一之江名主屋敷は江戸時代の初期に、江戸川の地に新田をひらいた田島家の屋敷である。北と西に屋敷林をもち、堀をめぐらした中世の武家屋敷風の構えの建物である。現存する主屋は安永年間(1772年から1780年)に再建されたものであり、250年前のもの。創建当時の場所に建てられている。

もと豊臣家の家臣であった田島図書(たじまずしょ,元は堀田姓)が、関ケ原合戦で敗れて関東に下った。図書は西一之江村大杉の田島庄兵衛方に寄寓し、田島姓を名のって一之江新田の開拓を進めた。
寛永5年(1628)に城立寺(一之江名主屋敷近くにある日蓮宗寺院)の開基。寛永20年(1663)12月25日没。田島家は、江戸時代を通じて一之江新田の名主(なぬし)をつとめてきた。この田島家につたわる田島家文書(たじまけもんじょ)登録文化財として指定されている。これは江戸時代から明治・大正にかけての一之江村の政治史料だそうだ。ある意味で、現在残っている最も古い江戸川の地の政治史なのかもしれない。

一之江名主屋敷は2011年に江戸川区の所有となる。2016年歴史公園として整備され、展示室も完成。現在は、敷地内や主屋とともに展示室が公開され、季節ごとにさまざまな催しが行われている。

>>>江戸川区公式ホームページで一之江名主屋敷の案内を見る

東京都史跡・江戸川区史跡

画像 一之江名主屋敷

一之江名主屋敷の長屋門
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入館料100円、月曜日は休館。

画像 一之江名主屋敷 チケット

アクセス

都営新宿線瑞江駅下車 徒歩14分

名主とは

江戸時代の村において、村の民政を行ったのが名主である。その多くは武士のような門構えと玄関を許され、自宅を役所として公務を行った。主な任務は村ごとに課せられた年貢の取りまとめ、法令の周知、人別改め、火の用心、訴訟手続き、上納金の取り扱い、紛争の調停、無頼者の取り締まりなどだったそうだ。

一之江名主屋敷 主屋の内部

囲炉裏。茅葺屋根の保存のために日常的に「いぶし」が行われている。薪を燃やすときの煙に含まれるタール(木タール)が、梁や茅葺屋根、藁屋根の建材に浸透し、防虫性や防水性を高める。

画像 一之江名主屋敷 イタノマ

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囲炉裏・構造

  • 自在鉤(じざいかぎ)
    天井から吊るされた先端が鉤状のもの。囲炉裏の火力を火からの距離によって調節するため高さを上下に自由に変えられる構造。
  • 横木
    自在鉤上方に付いている自在鉤を任意の位置で留めるためのてこ。
  • 炉縁
    囲炉裏の縁。
  • 火棚(天棚)
    囲炉裏上部に天井から吊るす木や竹製の板。囲炉裏より大きく作られ、上部に舞い上がる火の粉を防ぎ、煙や熱を拡散させる。

画像 一之江名主屋敷 囲炉裏

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画像 画像 一之江名主屋敷 囲炉裏の上部

囲炉裏上の構造。

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>>>Wikipediaで囲炉裏を詳しく見る

十五夜のかざり

9月23日に訪問したこともあり、十五夜のかざりを見ることができた。団子、芋の供え。ススキの飾り。南庭を臨む。

画像 一之江名主屋敷 十五夜

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エン

画像 一之江名主屋敷 エン

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茅葺屋根

一之江名主屋敷の主屋茅葺屋根は、2006年に全面的な葺替工事が行われた。材料はススキ。2016年には、北側と西側の一部で一部葺き替えが行われた(差茅:さしがや)。

画像 一之江名主屋敷 茅葺屋根

野鳥による引き抜きが見られる。

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画像 一之江名主屋敷 茅葺屋根

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画像 一之江名主屋敷 茅葺屋根

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画像 一之江名主屋敷 茅葺屋根

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一之江名主屋敷 展示室

歴史公園の整備にあわせ展示室がつくられた。

画像 一之江名主屋敷 展示室

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画像 一之江名主屋敷 展示室

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画像 一之江名主屋敷 展示室

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画像 一之江名主屋敷 展示室

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画像 一之江名主屋敷 展示室

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画像 一之江名主屋敷 展示室

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名主屋敷年譜
  • 天正4(1576) 図書生誕
  • 慶長11(1606) 図書一之江の開墾をはじめる
  • 元和2(1616) 城立寺をひらく
  • 安永3(1774)頃 主屋・長屋門建立
  • 昭和初期頃 長屋門改造
  • 昭和29(1954) 東京都旧跡に指定
  • 昭和33(1958) 主屋・長屋門修理
  • 昭和45(1970) 主屋修理
  • 昭和56(1981) 江戸川区史跡に登録
  • 平成5(1993) 主屋、長屋門復元工事
  • 平成18(2006) 主屋茅葺き屋根全面葺き替え工事
  • 平成28(2016) 歴史公園として整備

北側の畑地跡

画像 一之江名主屋敷 北庭

金魚葉椿(きんぎょはつばき)

長屋門を入って左方向にある。葉の形が金魚にそっくりのため「きんぎょはつばき」と呼ばれる。

画像 一之江名主屋敷 金魚葉椿

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画像 一之江名主屋敷 金魚葉椿

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城立寺

城立寺(一之江名主屋敷近くにある日蓮宗寺院)は、田島図書が寛永5年(1628)に開基。城立寺の入り口には以下のような案内がある。

田島図書の墓(江戸川区登録史跡)
田島図書は、一之江新田の開拓者で一之江名主屋敷の田島家の先祖です。田島家に伝わる口伝によると、図書はもと豊臣方の家臣で堀田図書盛重と名のっていましたが、関が原合戦後逃れて西一之江村大杉の田島庄兵衛方に寄寓、田島図書秀丈と名をかえて開拓を進め、この地の草分けとなりました。図書は当寺の開基として「正善院日慶」と号し、寛永20年(1663)12月25日に没しました。墓は墓地中央、釈迦如来坐像の後にあり、笠付きのもので、「妙法正善院日慶」の法名が刻まれています。

画像 城立寺

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画像 城立寺

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